ポケモン素材置き場

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最大まで耐久力をあげる努力値振り【ポケモン剣盾】


早速ですが皆さん、高HPのアタッカーを育てるとき何も考えずに努力値をHA252振りなどしていませんか?
もしそうなっていたら要注意です
実はその努力値振り、最適化されていない場合があります!
とはいえ、いきなりそんな事を言われても困惑しますよね
今回は第1章では具体的な例を見て学び、第2章でどのように努力値を振るのが最適か、そしてその理由をなるべく簡潔に書きました。


目次


⒈H252振りが最適ではない例

今回のアタッカー役は全て種族値がA90、C90と同じであるライチュウさんにお願いします。
スペックは以下のようになっていて、攻撃技はワイルドボルト(威力90)と10万ボルト(威力90)を使用して検証していきます
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種族値 H60-A90-B55-C90-D80-S110
個体値 x-31-x-31-x-x
努力値 0-252-0-252-0-0
実数値 x-142-x-142-x-x

ワイルドボルト 10まんボルト


例1:ソーナンス

さて、肝心の防御側のポケモンですが、まずは種族値のBとDが同じ数値でロケット団のメンバーにもいるソーナンスを例に見ていきましょう
今回使用するソーナンスはこちら
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種族値 H190-A33-B58-C33-D58-S33
個体値 31-x-31-x-31-x


それではまずはライチュウワイルドボルト、10万ボルトをH252振りソーナンスに打ってみましょう
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当たり前ですが、同じダメージです
割合で換算すると31.3%〜37.3%のダメージが入っていることがわかります

次に努力値252を振り分けて、H4 B142 D142振りソーナンスワイルドボルト、10万ボルトを打ってみます
するとどうでしょう
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割合で換算すると28.5%〜34.2%にまで減りました

要するに必ずしもHに振り切ることが物理、特殊耐久を両方効率よくあげる方法になるとは限らないということです

例2:カビゴン

今回は極端な例でしたが他のポケモンも見てみましょう
初代からいる人気ポケモンで、そこそこ使われているカビゴンで計算してみます
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種族値 H160-A110-B65-C65-D110-S30
個体値 31-x-31-x-31-x

同じライチュウを用いてH252振りのカビゴンに攻撃した結果がこちら
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ワイルドボルト31.8%〜38.2%10まんボルト21.3%〜25.0%のダメージが入っています

続きまして努力値252を振り分けたH44 B84 D124振りのカビゴンに攻撃してみます
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ワイルドボルト29.8%〜35.2%10まんボルト21.1%〜24.8%のダメージになりました
共にダメージが減少していることがわかります

例3:ラプラス

続いてラプラスも見てみましょう
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種族値 H130-A85-B80-C85-D95-S60
個体値 31-x-31-x-31-x

まずはH252振りのラプラスから見てみましょう
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続きましてH188 B20 D44振りのラプラスを見てみましょう
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同じようにダメージが減少しています


⒉H252振りが最適ではない時の見分け方

さて、長々と例をあげさせていただきましたが、これから最適な努力値の振り方について見ていきましょう
結論から言いますと実数値がHP=防御+特防に近いほど基本的に最適になります


原理について気になる方もいらっしゃると思うので軽く解説します
長くなるのでどうでもいいという方は飛ばしてもらって大丈夫です

まず、ポケモンのダメージの計算式は物凄く省略すると
ダメージ定数×威力×攻撃÷防御
となります
ここでHP-ダメージ=0になるとポケモンが瀕死になることからダメージ=HPと置き換えてみましょう
HP定数×威力×攻撃÷防御
ここで防御側に関する数値を左辺に、攻撃側に関する数値を右辺にまとめると
HP×防御定数×威力×攻撃
つまり、防御側のポケモンHP×防御を高くすれば硬くなるということです
このHP×防御耐久指数と言います
この指数が高いほどポケモンは耐久力があるといえます

さて、今までは物理の方だけ見てきましたが、特殊面も同様です
物理耐久指数=防御×HP
特殊耐久指数=特防×HP
この二つが高いほどポケモンは硬くなります


それではこの二つの指数を最大にするために計算していきます
努力値で操作できる能力値の合計は一律なので
防御+特防+HP=一定(=k)
とおきます。変形して
HP=k-防御-特防

耐久指数の式に代入すると
物理耐久指数=防御×(k-防御-特防)
特殊耐久指数=特防×(k-防御-特防)

2式を足して
物理耐久指数+特殊耐久指数
=(防御+特防)×(k-防御-特防)

防御+特防=αとおいて整理してみます
物理耐久指数+特殊耐久指数
=α×(k-α) ↓展開して並び替える
=-α^2+kα ↓平方完成
=-(α-k/2)^2+(k^2)/4

従って物理耐久指数+特殊耐久指数を最大にするにはα=k/2となれば良いわけです
α=特防+防御k=HP+防御+特防なので代入して
特防+防御=(防御+特防+HP)/2
整理すると
防御+特防=HP
つまり、物理耐久指数、特殊耐久指数を最大にするためには防御+特防=HPにすれば良いのです
この値に実数値の配分を近づけるほど、効率よく努力値を振れていることになります

⒊あとがき

ここまで閲覧頂きましてありがとうございました
より詳しく知りたい方は「ポケモン 耐久指数」などといった風に調べていただければ、更に詳しい記事が出てくると思います
また、この度ダメージ計算に「ダメージ計算SS」を使用させていただきました
この場を借りて御礼申し上げます
何か問題がありましたら削除致しますのでお手数ですが、twitter@SnowRabbit441までご連絡お願いします

また次もこのようなポケモンガチ勢になるためには必須の知識を記事にしていきますので何卒よろしくお願いします
先日あげた「定数ダメージを最小にするHP実数値とその努力値振り【ポケモン剣盾】」もよろしくお願いします
最後まで閲覧頂きましてありがとうございます